ヘルパーに向いているのはどんな人?
まずは適性があるか確認しよう
ホームヘルパーは誰にでもできる仕事だと思われがちですが、それは家事援助などの内容が家政婦のイメージに近いからかもしれません。そのため、簡単になれると思い安易に転職する人がいます。しかしながら、ホームヘルパーの仕事は奥が深く何を成し遂げたいのか理念をしっかり持っておかなければ、長く続けることができず「この仕事に向いていなかった」と後悔することにもなりますし、何より利用者に大きな迷惑をかけてしまいます。そのため、いくら理想や理念をしっかりと持っていても、適性がなければホームヘルパーとしてやっていくことはできないのです。まずは適性があるかどうか確認してみましょう。
人の世話をするのが好きな人
ホームヘルパーは人と接する仕事なため、基本的に人と接することが好きな人、対人関係を築くのが好きな人は適性があります。
すぐに打ち解けてくれて順調にコミュニケーションが取れる利用者もいれば、なかなか心を開いてくれずコミュニケーションが取れない利用者もいるため、利用者と接するときはただ身の回りのお世話をするのではなく、利用者の心を掴みながらお世話をするようにしましょう。
失敗を恐れず前向きな人
相手の心に寄り添い、立場を重んじながら身の回りのお世話をするというのは大変なことです。そのため、転職したてのころはなかなか勝手が分からずいろいろな失敗をしてしまうこともあるかと思います。研修制度が整っている施設であれば、失敗してもすぐにフォローしてもらえたり学び直すことができますが、人手不足の施設は教えてもらう機会自体が少ないため、失敗を糧にして自力で学んでいかなければなりません。そのため、失敗したことをいつまでも引きずらず、前向きに取り組む気持ちが必要です。いつまでも落ち込んでクヨクヨしていては仕事になりません。失敗しても恐れずに、明るく前向きに取り組んでいきましょう。
責任感が強い人
仕事をしている以上与えられた仕事は最後まで責任を持って行わなければなりませんが、特に人を相手にするホームヘルパーは途中で投げ出すような無責任でいい加減なことは絶対にしてはいけません。利用者だけでなく施設の責任者や同僚にも大きな迷惑をかけてしまいます。
ホームヘルパーの仕事は身体介護から生活援助まで多岐に渡っています。その中のひとつに、利用者のお金を預かって買い物をする買い物代行業務がありますが、お金を預かるということは信頼に関わることでもあるため、絶対に間違いがないよう責任を持って行わなければなりません。そのため、責任感のある人や几帳面な性格の人が向いています。
「誰でもできる」は幻想
このように、家事の延長のように思えるホームヘルパーの仕事ですが、利用者の些細な変化にも気づく観察力やその変化から予測される危険を察知する力、自己判断でいいのか他の機関と相談するべきか判断する力、そして責任感が必要です。そのため、誰にでもできる仕事ではなく、適性がなければ続けていくことが難しい仕事だということをよく理解しておきましょう。
ヘルパーの仕事に興味があるあなたへ
ホームヘルパーは誰にでもできる簡単な仕事なためやりがいはないだろう、と思っている人も少なくありません。しかし、ホームヘルパーは社会に貢献していることが実感できる、他人から感謝されることが多い、などホームヘルパーだからこそ味わうことができるやりがいや魅力がたくさんある素晴らしい仕事です。