必要な資格は？
まずは代表的な資格から
介護の資格といってもさまざまな種類があるため、未経験からホームヘルパーを目指している人は何の資格を取得すればいいのか迷ってしまうかもしれません。まずは代表的な資格からおさえていきましょう。
介護の資格として代表的なものは、介護職のファーストステップ的な資格である「介護職員初任者研修」です。これは以前、ホームヘルパー2級といわれていたもので、介護の基礎的な知識や技術を学ぶことができる資格です。この介護職員初任者研修よりももっと幅広い知識や技術を身につけることができるのが介護職員初任者研修の上位資格となる「介護職員実務者研修」です。この実務者研修は国家資格である介護福祉士を取得するためには必要不可欠となるため、ステップアップも視野に入れているのであればぜひ取得しておくことをおすすめします。
国家資格となるものは？
介護の資格といっても、介護職員初任者研修のように民間の資格もあれば介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士のように国家資格もあります。国家資格にはどんなものがあるか、詳しく見ていきましょう。
訪問介護を行うホームヘルパーの資格は「介護職員初任者研修」から「介護職員実務者研修」とステップアップすることができますが、さらにその上位にくるのが介護福祉士です。介護福祉士は介護サービスを提供するだけでなく、ホームヘルパーの指導もできる資格で、この資格を持っていると優遇される傾向があるため、ぜひ取得しておきたい資格です。
次に社会福祉士ですが、社会福祉士とは利用者やご家族の相談に乗ったり利用者の自立のサポートをする仕事です。自立のサポートというと介護福祉士とそう違わないように思いますが、介護福祉士との大きな違いは利用者を直接介護するのではなく、アドバイスや指導でサポートすること、です。また、精神保健福祉士は身体の不自由な方というよりも心に病を抱えた人が社会復帰できるよう相談に乗ったりアドバイスしたりする仕事です。社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得するためには大学や短大で学ぶか、実務経験を積んでから国家試験を受けなければならないため、資格を取得するまでそれなりの時間が必要です。
未経験から資格取得を目指すなら
介護職未経験で資格取得を目指すのであれば、はじめからすべての資格取得を目指すのではなく、まずは介護職の基礎的な知識と技術が学べる介護職員初任者研修から取得するようにしましょう。それから、働いていくうちに介護の仕事を続けるためにもっと知識を深めたいと思ったタイミングで介護職員実務者研修や介護福祉士の取得を目指した方が効率的です。
ヘルパーの仕事に興味があるあなたへ
ホームヘルパーは誰にでもできる簡単な仕事なためやりがいはないだろう、と思っている人も少なくありません。しかし、ホームヘルパーは社会に貢献していることが実感できる、他人から感謝されることが多い、などホームヘルパーだからこそ味わうことができるやりがいや魅力がたくさんある素晴らしい仕事です。
